南光運輸株式会社
代表取締役社長
上野満男
業界全体の課題として、深刻な労働力不足があげられます。それまで猶予されていた働き方改革関連法のトラック業界への適用(2024年)で、総労働時間が規制され、ドライバーは勿論のこと、関連する部門に対応が求められました。人材の確保と並行して、如何に運行をはじめ業務の効率化を図れるかが課題となります。その対応のひとつとして当社では、2021年、一部倉庫に無人搬送システムをテスト導入し、運用拡大に向けてノウハウを蓄積しています。
また、2022年には貨物・納入先・トラックの自動マッチングシステムを導入、DXにも積極的に取り組んでいます。
創業から70年以上、「誠実」「真心」を持ったサービスで地域の方々に信頼されて、貢献できる、そういった企業であり続けたいという思いでやってきました。
現在、500名強の従業員で多岐に渡る事業を展開していますが、いずれも人がいなくては成り立たない事業です。
本社のある石巻地区では、高校卒業者数が減少傾向にありますが、少ない人員でも仕事が出来る環境を構築し、また、日本製紙グループ以外の販路を拡大、安定した収益を確保することで、従業員が安心して仕事にあたり誇りを持てる企業を目指す。そういった姿勢が地域の皆さんの評価につながると信じています。
社訓「誠実」、私たちの信条「真心のこもったサービスに努める、明日に向かって技術の向上に努める」、これらの取り組みにより顧客満足度の向上に努め、事業を通じて社会に貢献する企業でありたいと思っています。
また、作業標準やマニュアルに従ってミスなく仕事をすることはとても大切ですが、一方では、激しく変わる様々な環境の変化への対応も求められています。日常の中で是非、新たなことにチャレンジして欲しいと思いますし、併せて「トライ&エラー」を容認する職場風土をつくり、「挑戦」と「褒める」文化を醸成したいと考えています。従業員の成長は会社の成長となり、結果として充実度の向上につながります。
社訓やスローガンには、そういった思いを込めています。